「3空港一元化?多数決やから、しゃあないのう。でも核武装論者発言は撤回せえへんぞ!小沢さん、頼んますわ。カジノ化となにわ筋線で関西活性化さしてくださいよ。ホンマはリニアやと万々歳なんでっけどな。あ、心配要りまへん。資金は伊丹空港を売ってでも作りまっさかい・・・?」橋下大阪府知事、2009年12月16日の定例会見
行政刷新会議の「仕分け作業」での関空補給金凍結決定後、14日に行なわれた「関西3空港懇談会」で2011年度を目途に関西空港株式会社が伊丹・神戸各空港を一元管理する方向でひとまず決着しました。事ある毎に「伊丹空港廃止」を訴えてきた、橋下大阪府知事は多数決の原理でやむなく従う旨のコメントを発表しました。
ところが、この懇談会には肝心の地元自治体が参加していませんでした。そればかりか、伊丹空港の将来性は先送りされました。そのため「伊丹空港廃止もありでは」と知事の廃止論に賛同した倉田・池田市長は「伊丹空港を代表する人(=地元自治体等)がいない懇談会に、空港の将来を委ねたつもりはない」と反発すれば、藤原・伊丹市長も一元管理には賛成しつつも「伊丹廃港は関西の地盤沈下に繋がり、ますます東京の一極集中が進むだけ」と批判する始末。
一方、知事は共産党府議に対する「核武装論者発言」を撤回しない旨を府議会議長あて提出。同党府議団は「基地撤去を求める沖縄県民までも核武装論者扱いする暴論」とし、あらためて撤回を求める声明を発表しました。しかし議会は15日で閉会。となれば、来年に予定されている府議選等でも訴えていくのでしょうか。
ところが今回の定例会見では私の苦労も空しく
、意外な方向へ質疑が集中したようです。早速ご覧ください。
冒頭発言
~中国での観光プロモーション実施等について~
「今月22日から24日までの3日間、中国・浙江省で京都府、兵庫県、大阪府の観光プロモーションを行なう。中国マーケットを取り込むために関西空港の強化が絶対必要だと思っている。関空問題について、しっかり議論して帰国できるようにしたいと思う」
定例会見
明日(17日)、東京で民主党の小沢幹事長に会うそうだが、どんな話をするのか?
知事:「ズバリ、陳情だ。ただ陳情といっても制度論的な話が多い。カジノや経済特区、教育特区等、できればいいなというくらいだ。小沢幹事長は大変お忙しい方なのでご挨拶だけで終わってしまうのか、はたまた資料お届けで終わってしまうのか、と思っている。国の合同庁舎は大阪南港に持ってきて欲しい事もお伝えするつもりだ」
最近、新大阪と難波を結ぶ「なにわ筋線」の話を言い始めたのは何故か?
知事:「今までは国際空港と高速鉄道のワンセット戦略の象徴として、『関空リニア構想』を展開してきた。なにわ筋線と言っても、東京人には何の事か分からないだろうから、まずは『リニア』と言った。ところが国土交通省航空局長に久々にお会いしたら、国交省でも『なにわ筋線はもういらないのか』と思っている幹部がいると聞き、慌ててなにわ筋線を現実路線として考えると発表した」
では、なにわ筋線の財源をどうするのか?
知事:「今は需要予測の段階で、調査状況を見ないと何も言えないが、なにわ筋線でも私は伊丹廃港に繋がる、跡地の売却益をあてにする。まずは伊丹を売却して金を捻出してから作れば時期はずれるが、これはファンドの組み方でいける。国の成長戦略会議で『新しいものを作るならファイナンス(財務)をきちんとしないと無責任』と言われた。大きな話として伊丹の資本を関空の高速鉄道に振り替えましょう、とリニアを象徴的に使って話している。ただ伊丹跡地の売却額は分からないが、4千億円とも5千億円とも言われている。なにわ筋線で持ち金ゼロになった状態で、更にリニアを作れとは言えない。」
今月28日に閉鎖される国際児童文学館(※既に中央図書館への機能集約が決定)の跡地はどうするのか?
知事:「正直まだ考えていない。総務部長には『中央図書館が蔵書で満杯になるので、利用されない蔵書の書庫みたいな形で使えないだろうか』とメールした。ITを活用すれば児童文学館に職員を配置せず、利用者には必要な本を検索してもらい、取り寄せして貸し出す事もできると思う。書庫が必ず図書館の真横になければいけないという事であれば、物流会社は成り立たない」
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結局、メインは「なにわ筋線」だったんですね
。「なにわ筋線」だけでも実現可能なのか未知数の状況で、果たして本気で「リニア構想」を実現するのか、また実現可能なのか、疑問視されている方も多かったのではないでしょうか。
しかし、関空・伊丹・神戸3空港問題を「一元管理」と簡単に片付けてしまっていいのでしょうか?というか、国と地元との意見が噛み合わず、水掛け論的な議論に終始している以上、永久に「そのまま」でしょうね。最終的にピリオドを打つのは、やはり知事なのでしょうか。
そして児童文学館の問題ですが、確かに蔵書をそのまま移すと中央図書館の増改築を余儀なくされ、その費用に税金が投入されるわけです。ただでさえ費用がかかるのに、それ以上に余計な増改築をするなら、いっそIT化でライヴラリーとしての機能を持たせた方がコスト的にも安くつく、という事なのでしょう。そのためには、何らかの形での民間委託も視野に入れていると思われます。
★お断り:本内容は2009年12月17日付朝日新聞記事を引用しつつ、自身の想いを盛り込みました。
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