文化・芸術

え、それだけのためだけに・・・!THE PINK NEW GINGERS「PINK」

 冒頭だけを見ると、SFやホラー映画にありそうな「悪魔(エイリアン?)降臨」のイメージだが、本編に入った途端、様子は一変する。というか、若干強引な気もする。


 というのも、カフェで一目合った瞬間に噛みつき行為に及んでいるのだ。しかも初対面にも関わらず、相手(ホワイトの衣装の女性)がそれを安易に受け容れているではないか。映画とは違い、尺が短い分ストーリーを詰める必要性が生じたのかもしれない(※いっその事、ロングVer.を制作してみるのも良かったか?)が、普通ならばまず有り得ないだろう。


 従来のイメージなら、性別や国籍等一切関係なく、いうなれば手当たり次第、無差別攻撃に及んでいるはずだ。その方が手っ取り早く恐怖へと導き、やがては地球征服が可能なゆえ、である(※あくまでPVストーリー展開での話)。


 ならば、2人の間に衝動的な恋愛感情等が湧いたのか?まるで「一目合ったその日から、恋の花咲く事もある・・・」のように(※特に関西の方なら、何の事かお分かりいただけると思うがcoldsweats01)。
 

 その結果、ホワイトの衣装の女性も自ら牙を見せる事で感染したのをアピールしている。おそらく彼女も巷を彷徨いつつ、ワンナイトならぬ"モーメント"の相手を探しているのだろう。

 
 ・・・そう、降臨してきたのは"吸血鬼"だったようだ。


 昔の映画のイメージが強すぎて?とてもそう見えないのだが、そこも狙いと思われる。もう少し付加するなら、らしからぬ存在が実は・・・というパターンである。必ずしも黒装束でマントを羽織って現れるわけではない、という事なのだ。そういう固定概念自体が古くなってしまっている、とすべきか。   

 「岩下の新生姜」という物自体を知らなくとも、CM等で1度は見聞きした事はあろう。その岩下食品(株)(栃木県)が新生姜の発売開始から今年(2017年)で30周年を迎えた事を記念するためだけに結成されたのが「THE PINK NEW GINGERS」という。


 つまり、残すところ数ヶ月で活動終了、もしくはイベント開催日のためだけに結成された、短期間限定ユニットなのだ。「今作限り」とあるのがその証拠である。従って独自の公式HP等も存在しない。せいぜい岩下食品と期間限定コラボカフェを出店した縁による?和style.cafe AKIBAの公式サイトに"ニュース"として記されている程度だ。因みにCDは同カフェのほか、岩下の新生姜ミュージアム同食品オンラインショップにて販売中である。


 通常ならほぼ確実に?CMのイメージに則った内容を盛り込むところだが、大蒜(にんにく)ならまだしも、「生姜」から吸血鬼という発想はまず浮かばないだろう。楽曲や映像自体、いかにも現代風のアレンジがインサートされており、気合いの入った制作ぶりが窺える。


 但し、冒頭のイメージと時折登場する3体の人形イメージのギャップが激しすぎて?混乱しかねない。実はこの「3体の人形」にこそ、真の企業イメージが盛り込まれているものと考えられるが、ストーリー性を重視するなら冒頭の「降臨」イメージを引っ張った方がより良いものになったかもしれない。 
 

 それも30周年ゆえであり、岩下食品サイドもこの内容なら文句の付けようもなかったに違いない。


 ・・・そう言えば、今年(2017年)はやたら「期間限定ユニット」が多く感じるのは、気のせいか?


 とはいえ、これだけの発想力、創造力、表現力がある存在を期間限定で終わらせるのは実に勿体ない。そういう存在に限って「期間限定」扱いなのが非常に残念である。




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寧ろシュールレアリスムでは?これがホントの"レモンイエロー・マジック"?印象派「檸檬」

 京都は伏見稲荷大社の千本稲荷を彷彿させる、ひたすら真っ直ぐに続く鳥居群(※CG?)の中から様々な物やCG画像らしきもの、そして彼女達がまるで私達を窺うかのように登場する様子は、何がどこから現れるか分からないという、ある意味恐怖に近いものが感じられる。それに合わせて流れてくる楽曲のイントロは、視聴者の恐怖心を煽るようにも思える。


 一方、工事などで用いられるコーンを被って度々登場する人物らを見るに、印象派というよりもシュールレアリスムにしか思えない。強烈な印象を植え付ける意味では印象派かもしれないが、先述の内容と合わせ、ほぼ間違いなくシュールレアリスムである。逆にコーンそのものを道にばら撒いた状態でのカットはリアリズムとすべきだろうか。


 冒頭で伏見稲荷を・・・としたが、後の映像を見ていく限り、おそらく大半を京都で撮影したものと思われる。さすがに内容全て、とまではいかないだろうが、見覚えのある景色が所々垣間見える。間違ってもJRの線路内ですれ違う車両に挟まれて撮影したわけではないだろうし、人通りや車の量が多い洛内各所で無造作に?ボックスを置き、ドアを開閉したり、出入りするのは至難の業である。下手すると道交法、鉄道法、京都景観条例違反等に問われかねないかも・・・?


 従って多少合成映像も含まれているようだ。見方によっては、ボックス自体が某有名子供向けアニメ主人公の繰り出す道具にも取れるだろう。それにより、洛内を転々とする流れである。

 
 曲のタイトルが「檸檬」なのに、あまりの衝撃映像群?に「檸檬」の存在をすっかり忘れかけている(※彼女達に忘れさせられている?)ではないかcoldsweats01だが、先出のコーンといい、彼女達のルージュといい、至るところにレモンイエローが散りばめられている。


 後半部の檸檬の物撮りもシュールだ。ショッピングの途中で不意に檸檬を1個落としたというより、あえて「洛内某所に檸檬を置いてみた」感覚だろう。誤って通行人に踏みつけられた、といった被害?は無かったのだろうか。たとえ洛内であっても、インディビデュアリズムが定着してしまっている証拠になり得るかもしれない。

 
 ・・・これこそ"レモンイエロー・マジック"に相違なかろう。

 
 以前、五五七二三二〇の「ポンパラペコルナ パピヨッタ」PVを"サルバドール・ダリの絵画を見るような衝撃・・・"と絶賛したが、それに匹敵する衝撃が久々に蘇ってきた。

 印象派公式noteによると「東京と大阪でOLをしながら、テレパシーユニットをやっています」とある。テレパシーの件は謎だがcoldsweats01現役OLがユニットやバンドを組んで活動するケースは決して少なくない。印象派に関して言えば、現役OLというより正にプロのレベルだろう。

 
 2014年6月26日付M-ON!MUSICインタビュー記事『印象派-謎に包まれていた大阪発のガールズユニット"印象派"が、ついに初登場!!印象派に迫る!!』の下部に記された彼女達のプロフィールには「2010年に大阪で結成されたガールズユニット」で「作詞作曲を手掛けるmiuとメインボーカルmicaの2人(による構成)」とある。


  更に2011年8月関西タワレコ限定シングル「HIGH VISION/ENDLESS SUMMER」をリリースした後、2012年には全国タワレコ限定シングル「SWAP」「SWAP(limited edit.)」、2013年にはミニアルバムをリリースしたらしい(※記事引用はここまで)。今作「檸檬」は2017年10月にリリースされた、2年ぶりにして初のフルアルバム「印象派は君に問いかける」のリードソングのようだ。


 
私の場合、映像(PV)から入る事が多いためか、あまりの衝撃ゆえ久々にゾクッとさせられた感が強い。しかも「大阪で結成された」という親近感?もある。彼女達がフルアルバムで何を問いかけてくるのか、徐々に気になり始めてきたcoldsweats01




 
 

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世界初?芸儒家現代アイドル登場!ナマコブリ「君とRAVE」

  「萌え声」を除けば、サイケデリックな色調といい、トランス風?の曲調といい、正にバブル時代の雰囲気そのものだが、全盛期の頃を思えば、俗にいう"バチバチ感"は控え目で若干緩めに感じる。個人的には嫌いではなく、折角ならロングVer.を視聴したいくらいだ。


 とは言え、現代から見るとケバケバしさから免れる事はできないだろう。好き嫌いも個々によりはっきりしている。先のベッド・インではないが、彼女達もバブル復興を願っているのだろうか?とさえ思えてくる。


 最も驚いたのは「プレバッコンして~」であるcoldsweats01これは「put it back on」つまり「元に戻す」や「もう1回」「盛り上がろう」等、様々な意味があるようだ。○○時代の曲にも使われたフレーズのようだが、聞いた瞬間、別の変な意味にとってしまうのは私だけだろうか。あるいは、れいの「空耳」を利用した惹きつけ作戦か。

 OIRANMUSIC公式HP(※所属レーベル)によると「世知辛い世の中で『愛と癒し』をテーマに活動中の"ナマコ"ラブとマコ・"プリ"ンシパルによる"芸術家アイドルユニット"」とある。


 ホントに芸術家なのか?という疑問も湧くが、数々の作品展示やCM動画制作等を手掛けており、ヴィレッジヴァンガードでもコラボアイテムを取り扱っているらしい。音楽デビューは2014年5月の配信限定曲「ナマコプリのトラップ」のようだ。

 
 同時に「ナマコラブ」というネーミングも気になる。そのまま受け取れば、あの"海鼠(なまこ)"好きという事になるが、旧公式ブログ(プロフ)を参照すると「なまこは愛の化身」だの「依り代」等とされている。また新公式ブログ(同)には「2010年からなまこグッズの販売を開始した」とあり、かなりの海鼠好きである事が分かる。私は苦手だがcoldsweats01


 一方の「マコ・プリンシパル」は萌え声ではある(※確かに癒しになっている?)が、東京藝大大学院を修了するほどの才女で自称?「画家アイドル」として多数の個展や合同展にも参加しているようだ。


 互いが芸術家であり、しかもベクトルが似通っていれば、これこそ出逢うべくして出逢ったのであろう。芸術家の端くれにも関わらず、現代芸術が今一つ分かっていない私にすれば、羨ましくて仕方がないcoldsweats01(※男女の出逢い等という意味ではない)。


 まして芸術というものは、原則孤独な作業の積み重ねである。それが個々の活動を重視しつつ、音楽を通じて共同制作可能というのは、アイディアの勝利というか、ラッキーというべきか。しかもデジタル技術の発展により、デジタル絵画というジャンルも確立されてきている。


 写真の場合、サークル等の作品展等はあっても、ナマコプリみたく、写真家同士による共同制作は少ない。個々のテーマやペースの相違等の影響なのだろうか。その意味で写真は「個」を重視しているのかもしれない。


 ・・・ならば、芸術そのものも「個」重視ではないか?


 個人的には、デジタル絵画は一種の画一化に思えて仕方ないのだが、もっと頭を柔らかくして精力的に活動せねば・・・と肝に銘じた次第である。人工知能に追い越される前に。




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あれ、いつの間に・・・つうか、何で宇宙人?963「ろすとぷらねっと」

 冒頭から数秒後の「ワレワレハ・・・」という部分に、思わず喉元に手刀を当てて宇宙人っぽい?声を発しそうになった方はいないだろうかcoldsweats01今は技術の進歩により、エフェクト処理で簡単にできてしまう事を忘れてはいけない。


 だからと言ってテクノポップ風ではなく、彼女達独特のラップ調?により非常に軽快で心地いいのは、「ストロー」同様である。


 ただ、あっという間に曲が終わってしまうので、結果的に宇宙人が地球を征服できたのかどうかは分からない。あくまで決意表明で終わっているためだ。


 個人的には、尻切れトンボ状態に陥っているのでcoldsweats01もう少し先の展開を見せて欲しかった気はする。「ストロー」がソフトフォーカスや若さゆえの?ファルセット風の歌声に魅了されたのに対し、「ろすとぷらねっと」は逆にローキー調と若干のCGエフェクト、通常程度の歌声により、いかにも地球制服のためにやってきた宇宙人というよりは、ごく普通の少女が宇宙人に操られて日常の街を彷徨うイメージか。


 963の2人はさすがに"白目"まではしないだろうがcoldsweats01ユルさという意味では、虹コンの「↓エイリアン・イン・ニューヨーク↑」に似通った部分があるように思う。


 果たして、この宇宙人はその後どうなったのだろうか?


 今もどこかに潜んでいたりして・・・って都市伝説じゃあるまいしcoldsweats02


 確か前回963(くるみ)をピックアップした際、相棒が契約解除によりソロ・プロジェクト化した、と記した。事務所的にもコレでいくのか。ロコドルは大変だ・・・と思っていたら、新曲「ろすとぷらねっと」で再びデュオ形式に戻っているではないか。


 実は前回の記事の後、2016年10月に行われた公演で新メンバーを追加し、現在に至るようだ。しかも、この新メンバーは963のイメージを全くスポイルさせる存在になっていないところが凄い。事務所の目の付け所が良かったのか、彼女の才能が優れているのか・・・?


 ソロ・プロジェクトも悪くはないが、やはり963はデュオが一番である。





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自殺者が写っているからダメなのか?事実隠蔽?黒石よされフォトコン、市長賞取り消しの謎

 偶然、昼前のニュースで流れていたのを見て、思わず手を止めてしまった。

 青森県黒石よされフォトコンで、実行委員会が市長賞入賞を内定後、取り消しに至ったという件である。その概要は、次のとおり。


(8月15日)撮影。
 ⇩
(8月25日)モティーフの女性が自殺。
 ⇩
撮影者は事実を知らずにフォトコンに応募。
 ⇩
(10月11日)実行委員会が同作品を市長賞に内定。モティーフたる女性の所属団体に連絡した際、自殺女性だったことが判明。撮影者、遺族に説明し、授賞および写真公表の旨を快諾を受ける。
 ⇩
黒石市長(名誉大会長)「被写体がこの方(自殺者)でいいのか?」と懸念表明。
 ⇩
(10月13日)実行委員会、再協議の結果、同作品の入賞内定を取り消し。
 ⇩
’10月14日)実行委員会、撮影者に入賞辞退を要請。撮影者、了承。遺族側に経緯説明。黒石市長「亡くなった人が被写体の作品を審査対象にすべきではない


~放談三昧~

・ものの考え方次第とは思うが、遺族に了解を得たうえで公表等を決定している以上、何の問題も生じないはず。寧ろモティーフに対する鎮魂、供養、はたまた存在した記憶を留める意味において有効ではないか。一方では、亡くなった人物が写っている事により、遺族等の感情を逆撫でしないと言えなくもない。

「亡くなった人が被写体の作品を・・・」と言ってしまったら、今後人物フォトは半永久的に応募不可にもなりかねないだろう。まさか死因による(自殺や事故死がダメで、病死、自然死ならOK?)なんて弁解しまいか?そうなると、許諾の取り方にも影響するかもしれない。撮影者のみならず、主催者側も大変だ。

自殺者が女子中学生であった事から、一説には市長(名誉大会長)がいじめ等の事実を隠蔽せんがために・・・というのもあるようだが、流れから考えると中らずと雖も遠からず、ではないか。まずは事実究明を優先すべきか。

最終的に問われるのは、撮影者の倫理観か?JPS(公益社団法人 日本写真家協会)の見解を問いたいところだ。



 ☆お断り:本内容は2016年10月17日付Yahoo!ニュースを引用しつつ、自身の想い等を盛り込みました。




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更なる陥落?はたまた絶賛?ミラーレスの次は、チェキ by ライカ?ライカ、新型インスタントカメラ「ライカ ゾフォート(19102)」11月リリースか?

 これは「再陥落」というよりも、世界戦略の一環とするのが正しいとは思いますが、ライカ社にとっては、富士フィルム「チェキ」のセールスが脅威に映ったのか?はたまた時代のトレンドを読んだ結果なのか?


 ・・・果たして、皆さんはどう感じ取られたでしょう?


 9月15日、ライカより新型インスタントカメラ「ライカ ゾフォート(19102 Sofort)」を11月リリース予定の旨、発表されました。一見ライカらしからぬデザインですが"レッドロゴ"は伊達ではないようです。


(スペック概要)

oneレンズは35㎜換算で30㎜/f12.7相当。撮影範囲は最短0.3mの接写モード、最大3.0mの標準モード、∞(無限遠)の遠景モードの電動3点切替式を装備。
twoシャッタースピードは最速1/400秒。光学ファインダーは実像式ビューファインダー(ターゲットマーク&接写モード用視差補正付)を搭載。倍率は0.37倍。
three撮影モードはオートのほか、自撮り、人物&パーティー、アクション&スポーツ、バルブ、二重露光等を搭載。±0.7の露出補正機能あり。セルフタイマーも。
fourオートフラッシュ(手動切替可)内蔵。OPで専用ケースのほか、インスタントフィルム(富士フィルム発売のインスタントフィルムも使用可)ストレージボックス等を準備。
fiveボディカラーはミントブルー、ホワイト、オレンジの3色・・・など。


 以下の事は言わずもがな・・・ですが、念のため個人的に考えられるメリット、デメリットを掲げてみました。

〇考えられるメリット

・焦点距離が限られているため、自ら動く事で写真撮影の基本が再確認できる。
インスタントフィルムだから、結果はすぐ判明する。従って、PCでの画像処理等は不要、プリンターや印画紙も不要。
怪しげなカメラマン?と周囲に疑われても、その場で写真をプレゼントすれば、顔見知りの関係に発展可能?時には撮影に関する有力情報が入手できる?


×考えられるデメリット

有事の際(修理、点検等)はライカ取扱ショップでなければ対応してくれない。
・フィルムカメラなので、当然フィルム費用は必須(但し、現像料は不要)。
・わざわざライカでなくとも、チェキの方が安価で入手しやすく、伝統のタイプMならまだしも、インスタントカメラにステータスや所有感を求めるか?等といった問題あり。
・更にライカだと気軽に持ち出せたとしても、使用に余計な気遣いをしてしまい、結果的にはボックスの奥で眠ったまま・・・なんて事にもなりかねない。


 ・・・その辺りの考え方次第、というところでしょうか。


 因みに販売予想価格は3万円台半ばと、ライカのプロダクトとしては安価ですが、チェキと比較すればやはり高価です。専用フィルム(ライカブランド)が準備されているものの、価格は富士フィルムの2倍前後の見込み。しかし、チェキ本体は2万円近くかかる物もあり、一概に優劣の判断ができかねない状況です。個人的には面白そうな予感はしますが・・・?

 
 ・・・ライカショップに若者達が台頭する日もそう遠くない、のか?




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偉大なるフォトジャーナリスト・福島菊次郎"大先生"の死を悼む

 9月24日、日本が誇る、偉大なる報道写真家・福島菊次郎大先生が脳梗塞により94歳で亡くなられた、との事。

 
 "大先生"と付しているのは、決して揶揄しているのではなく、功績を顧みるにあまりにも凄すぎる方ゆえの事です。


 実を言うと、8月中旬だったか、福島菊次郎大先生の記録映画「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」を観る機会がありました。

 
 東日本大震災以降、全国にムーブメントが拡大している反原発運動に大先生が同行し、ある時はデモ行進の先頭から、またある時は俯瞰、更には道路にしゃがみ込んで撮影・・・と、その動きがあまりにも機敏すぎて、思わず年齢詐称してないか?と我が眼を疑ったほどです。

 
 「表に出ない物を引っ張り出して、叩きつけてやりたい

 「国に抗っているのに、国民年金など受け取れないでしょう

 
 他にも大先生の名言は多いですが、私にはこの二言が強烈に心に響きました。悪い言い方をすれば、頑固一徹なのでしょうが、失礼ながら憐みどころか、尊敬のレベルです。


 また若いフォトジャーナリスト達が海外に目を向ける傾向の高い中、ひたすら国内で地道に活動されていたのも素晴らしいと思います。大先生にすれば、肖像権云々は二の次だったのでしょう。それよりも、この現状を見て何も感じないのか?君は本当に日本国民か?とひたすらモノクロ画像で訴え続ける事が最重要だったに違いありません。それが大先生の使命だったのでしょう。

 
 そう、「問題自体が法を犯したものならば、報道カメラマンは法を犯しても構わない」というお言葉に集約されていると思います。


 若きフォトジャーナリスト達よ、大先生に続けsign03


 R.I.P。。。


「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳公式HP」 
http://www.bitters.co.jp/nipponnouso/


「ニュースリンク」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000056-asahi-soci

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写真家・中平卓馬先生の死を悼む

 「いくら何でも、早すぎやしないか?」

 この報せに触れた際、真っ先に脳裏に浮かんだ言葉です。


 写真家の中平卓馬先生が、9月1日に77歳で亡くなられていた、との事。


 中平先生と言えば、先年亡くなられた多木浩二氏らとの同人誌「プロヴォーク」が出てきますが、私にとっては写真家・森山大道先生の刊行本のどこかに必ずと言っていいほど登場する、森山先生の「親友」かつ「ライバル」としての存在でしょうか。


 何年前だったか、中平先生の特集番組?が放映された際、その中で脳卒中のリハビリに105㎜か、135㎜の単焦点レンズを付けっぱなしで毎朝自宅付近をスナップされている姿が映し出されていた記憶があります。実はそれが私にとって、中平先生のお姿を拝見する初めての機会でした。


 その一方、先生の著作「なぜ、植物図鑑か」を書店で手にした折、細かい文字が隙間のないくらいにびっしりと並び、更に文語調の難解な表現に閉口した記憶もあります。その時、プロたる者は写真表現のみならず、ある程度の文才がなければ務まらないと自覚したものです。


 残念ながら直接お会いする機会に恵まれませんでしたが、中平先生から学んだ事は数多くあります。これらを今後に生かしていきたいと思います。

 
 R.I.P。。。


☆ニュースリンク☆ 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000066-mai-soci

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写真家・大竹省二先生の死を悼む

 度々記しますが、当ブログは「訃報」に特化したものではありません。


 今朝、新聞を見て驚きました。


 写真家・大竹省二先生が亡くなられた、との事。一時期の事を思うと、あまり大竹先生のグラビア等を見かけなくなったと思っていたところへ、この知らせです。


 興味本位で記すわけではありませんが、大竹先生の場合も、先に亡くなられた稲越先生同様、どちらかと言えば女性ポートレイトやヌード作品を多く見かけた気がします。あらためて作品群を見るに、現在のヘア・ヌードに比べる(勿論、そういう作品もあるのですが)と古めかしい感覚があるものの、当時としては非常に画期的で、時にはモティーフたる女性の目線はまるで視る側を凝視する怖さのようなものであったり、またある時は妖艶な美しさ等、実に様々な女性像を見る事ができます。


 妖艶は出せるかもしれませんが、いわゆるホラー映画のオカルティズムとは違う、この怖さは今の写真家にはなかなか出せません。というか、今はそういう時代ではないのかもしれませんが・・・。


 「写真だけに留まらず、いろんな事を勉強すべきである」という先生の教えを胸に、日々精進していきたいと思います。


 R.I.P。。。

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支援第1号は「文楽」に決定!企業が基金設立、アーツサポート関西

 この知らせを聞いた時、思わず「やっぱりね」と呟きそうになりました。


 8月26日、アーツサポート関西(ASK)から支援先第1号としてNPO法人 人形浄瑠璃文楽座に決定した旨、発表されました。


 因みに寄付したのは、京阪神ビルディング株式会社ビルや商業施設等の運営を手がける老舗企業だそうですが、個人的には馴染みがないですねcoldsweats01金額は500万円で、文楽を支援するための基金を設立したとの事。


 既に文楽座は国立文楽劇場にて、11月と来年1月に予定している公演に大学生、専門学校生ら4200人を1人500円で優待する事業計画があり、今年度は基金から250万円を支出し、その事業費に充てるそうです。


 文楽座・竹沢理事「多くの若い人に見てもらえる。非常にありがたい」
 

 京阪神ビルディング社長・中野氏「関西発祥の文化を支える先導的な役割を果たせたら、と考える」


 
 文楽と言えば、大阪市の補助金が一部カットされるのみならず、竹本住大夫師の引退等、ネガティブ面が目立ち、一時は存続が危ぶまれたほどでした。

 それを踏まえれば、文楽に支援決定しても、何ら不満はないはずです。私の芸術世界なんて、狭小そのものcoldsweats01

 

 しかし、そうなると個人への寄付等は、それなりに名が通っているとか、ある程度の活動実績等がないと、かなり厳しいかもしれませんね。勿論、自ら壁を高くするのは良くありませんけど・・・。

 

 ・・・助成申請は、来月から開始予定ですが、考えておられる皆さん、どうします?




☆お断り:本内容は2014年8月27日付読売新聞記事(テキストのみ。リンクは
産経新聞記事)を引用しつつ、自身の想い等を盛り込みました。

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