早くも現代アイドルソングをカバーする時代に突入?IVOLVE「テンプラ」
詳細は後述を参照いただくとして、本編はオリジナルに比べ、シンプルな構成ながらも見せ方は非常に面白い。オリジナルは総天然色だがIVOLVE版では原則モノクロを基調にしながら、何故イエローをポイント的にインサートしたのか、考え込んでしまったが、答えは簡単だった?
それはタイトルが「テンプラ」ゆえだ。つまりイエローは天ぷらの衣をイメージしたのだろう。
言われてみれば、歌詞を除きオリジナル版は冒頭のサイン?のみが「テンプラ」だが、IVOLVE版はカラーリングでそれを強調したかったのではないか。
ただ、終始無表情を貫く彼女達が謎だが・・・。
無背景を英訳歌詞や様々なエフェクトで補完するのは、正に現代アイドルらしい。ここで本物の天ぷらを出そうものなら、あまりにもリアリティが強すぎて、濃い内容に終始していた可能性もある。それをあえてイエローのみで表現するのは、お見事な業ではないか。
そう考えるとオリジナル版はアナログ表現であり、IVOLVE版はデジタルに特化した進化版と言える。但し、あくまでPVの話だが・・・。
本曲は2017年3月に解散した愛媛県のロコドル、nanoRider(※本曲リリース当時は、nanoCUNE)の同曲カバーだ。昭和の曲をカバーするばかりか、平成も30年を迎え、まして平成時代も終焉が近い現在において、現代アイドルソングをカバーするのも、特に不思議はない。
GILLE(現:JILLE)にしても、AKB48の曲をカバーした事で一躍有名になったのは、周知の事実である。G-COMPLExに至ってはGALETTeやGIRLS4EVERのカバーをライブ等で披露している。中にはオリジナルソングではなく、カバー曲で活躍する存在もいる。
それに現代アイドルの新陳代謝サイクルは目まぐるしく速く、平均でも4、5年活動すれば立派な方だ。そんな中でも名曲は少なからず存在する。
IVOLVEの場合、それが偶々nanoRiderだった、という事なのか。
ただ不安がないわけではない。80~90年代の一部のアイドル達は、オリジナルソングでデビューしたにも関わらず、セールスに伸び悩み、カバー曲に奔った挙句にフェードアウトしたのが非常に多い。
時代は昭和から平成、そして新時代へ変わりつつあるとはいえ、この公式が崩れたとは考えにくい。そうなるとカバー曲のみで活動する現代アイドルはどうなるのか?という問題はあるが、少なくとも全国流通、メジャーデビューを目指すのならば、出来る限り早期にベクトルを修正すべきだ。
著作権問題はさておき、ライブ等でカバー曲を披露するのは大いに結構である。偶に全曲カバー曲のみのアルバムをリリースするのもいい。
しかし、それだけでは本来の魅力が何なのか、ファンに伝わらない可能性もある。特に80~90年代の流れを知る身としては「ネガティブな漢字二文字」が自然と頭に浮かんでしまう。
カバーソングシンガーとして名を馳せたいのなら別だが、大半はそうではないはずだ。
執拗だが、たまにカバー曲を歌うのはいいのだが、内に秘めた夢を具現化するためにも、大変だとは思うがオリジナルソングをいち早く制作する事を勧めたい。
IVOLVEに関して言えば、おそらくこれまで記した内容が杞憂に終わると思うが・・・。
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