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IDOL TRIBUTES(Vol.41)「水谷麻里①・バカンスの嵐」

 若干キワモノが続いたのでcoldsweats01そのお詫びも兼ねて軌道修正を図ろうと思う。


 今回は、水谷麻里の1987年7月リリースの6thシングル曲「バカンスの嵐」(作詞・尾関昌也/作曲・井上ヨシマサ/編曲・戸塚修)をピックアップした。全国的には梅雨も明けきらない鬱陶しい時季が続いているが、気分は夏!という勢いで?チョイスしてみた。

 
 これまでは正統派、清純派のイメージが強かった彼女だが、本曲ではいきなり♪バカ!バカ!バカンス・・・であるcoldsweats01いわゆるサビ部分を歌い出しに引用し、徐々にストーリーが展開するタイプの曲なのだが、掴みとしては非常に面白い。間違っても、本曲を聴いて怒り出す方はいないと思うがcoldsweats01それも狙いのひとつだったのかもしれない。


 つまりアイドルソングと分かっていても「バカ!バカ!」と来れば、聴く側は思わず「何だ、この曲?」と反応を示すだろう。尤も、そこには"バカンスのバカ"という、休暇に対する嫌悪感の意味合いが含有しているのだが、普通に聞けば人を貶すように錯覚させるフレーズから曲を聴かせようとする、それこそ本曲に潜むトラップ(罠)ではないか。

Photo
 ・・・かく言う私も、トラップに嵌められたクチなのだがcoldsweats01


 それにナツウタという事もあるだろうが、彼女は腹の底から歌声を絞り出しているように思える。例えばデビュー曲「21世紀まで愛して」から3rd「少女日和」辺りまでは、いかにもアイドル風といった歌声だったのが「春が来た」辺りで歌い方そのものを変えたのか、変声期が訪れた?のか、いきなり力強く変化している。


                    試聴可(タワーレコード・オンラインより、MEG-CD版)


 果たしてバックコーラス「あしたの黄色をつかみ隊」の2人が加わった事と関係があるのか否かは分からないが、相前後して歌い方が変わっているのは確かである。


 私が学生時代、音楽の授業で合唱する際、腹から声を出せと何度も教師に注意された事をふと思い出した。もしかすると彼女も事務所の方針か何かで、バックコーラスに負けないようにボイトレを重ねていたのかもしれない。いわばバックコーラスは単に彩りを添える以上に、現実的な歌声強化策だった可能性もある。


 キーが合わずに声を潰したり、喉の変調を訴えるケースもある中で、彼女は稀な成功例だろう。しかし本曲リリースから1年も経たないうちに引退してしまった。折角歌い方が良くなり、今後の活躍に期待がかかっていただけに、実に惜しい存在だ。


 ただバックコーラスを付けて成功したからと言って、半永久的にこのパターンで来られても・・・という部分も残る。勿論、バックコーラスの彼女達だって、単にバックコーラスで業界生き残りを図るつもりはなかっただろう(後にアイドルグループ『パンプキン』としてデビューした)。


 あらためて水谷麻里の独唱(ソロ)となった場合、ここまでのパフォーマンスを発揮できたのか否かは分からないが、もしかすると故・本田美奈子.に近い存在になり得たかもしれない。


 今はただ、波の動きを示す彼女達のアクションを思い出しながら♪バカ!バカ!バカンス・・・と曲に合わせて密かに独唱する私である。




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