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IDOL TRIBUTES(Vol.23)「つちやかおり③・哀愁のオリエント急行」~Offer to "Master K"~

・・・北緯35度42分、東経139度40分、東京。
あなたとの 別れの夜が聞こえる夜です・・・。

なぜ あの日から虚しさ
秘密 閉ざしてる横顔
すべて 結ばれた夜明けに
悲しみの 泉に着いたの・・・

どうぞ あなたからは
別れ 告げないでね
微笑みのまま 消えてしまいたい
さよならが ふたりの
終着駅ですか?
引きかえす 時もなく・・・


なぜ あの日から霧雨
愛を 旅立ちと信じた
わたし ずぶ濡れの人形
泣きながら 汽笛を聞くの・・・

膝まづいたままで
祭壇を上れば
祈る心に 赤く血がにじむ
白い霧のヴェール
すそひく花嫁を
夢見てた わたしなの・・・

なぜ 抱かれても淋しさ
凍る あなたの旅立ちに
響く 別れのベルの音
目を閉じて 白夜を走る・・・



☆シングル・フル・ヴァージョンはこちら
 
 気がついたら、何と1年以上もブランクが空いてしまいました。
 忘れていたわけではないのですが、チャンスを窺っているうちにズルズルと、毎度の事ながら・・・coldsweats01

 時季的には、寧ろ「失恋散歩道」の方が向いているかもしれませんが、ここはあえて?クロニクル調で1982年9月1日にリリースされた、つちやかおりの2ndシングル「哀愁のオリエント急行」を取り上げます。

 近年では殆ど取り上げられる事もなくなった、実在した列車名がタイトルに付されており、そこから察するに「オリエント急行」を惜しむ内容だったり、はたまた「オリエント急行」を舞台に展開されるストーリーかと思いきや、いきなり冒頭のセリフで「東京」が出てくるのに、違和感を憶えた方もおられるでしょうか。尤も、リリース当初はそんな事すら考えもしなかった私ですが・・・coldsweats01
 更に加えれば、曲中に終着駅やベルの音など、それとなく雰囲気を感じさせる表現が見られるものの、一切「オリエント急行」は登場しません。

 では、なぜ「オリエント急行」を引用する必要性があったのでしょう?
 国内にもブルー・トレインや夜行急行列車が存在したのに・・・。

 あくまで想像ですが、いわゆる「オリエント急行"復元版"」は日本も含め運行されていたものの、アガサ・クリスティの有名な推理小説「オリエント急行殺人事件」の舞台となった、「本来」の"絢爛豪華な旅客列車"には程遠いものだったため、レトロスペクティヴに想いを馳せる意味合いを男女の恋愛と絡ませたモティーフとして持ち出したのではないかと思います。
 
 仮にブルー・トレインを出したとすれば、それはそれで旅情や人情が溢れていたでしょうが、もっとリアルで重苦しい恋愛が展開されていたかもしれませんね。従って、モティーフから避けた、という流れなのでしょう。絢爛豪華なら、北斗星トワイライト・エクスプレスも・・・となるかもしれませんが、それは後の話です。
 同様に、後年「シンデレラ・エクスプレス」「クリスマス・エクスプレス」等のキャッチで話題となった新幹線では数時間で目的地に到着してしまうため、(曲のモティーフとしての)恋愛向きではない、と容易に判断できますね。

 
 ・・・そう考えると、いかにこの曲が奥深いか、分かるような気がしませんか? 

 

 

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受信: 2010年11月 8日 (月) 21時36分

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