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KRAFTWERK TRIBUTES(Vol.2)「The Man-Machine(From "人間解体")」

 人は人であり、機械ではありません。
 そんな事なら、誰でも知っています。

 従来であれば殆どの作業を「生身の人間」がこなしていたはずが、企業の設備投資によるオートメーション化が進み、製品の大量生産が可能になりました。更には24時間営業のコンビニエンス・ストア等が増加し、インターネットの急速な普及も手伝って「いつでも、どこでも」簡単に物を入手する事ができるようになりました。

 また自動車関連で言えば、全てドライバーの勘と力量に頼っていたであろうアンチロック・ブレーキシステムは今や当たり前になり、果てには車間距離の自動維持装置を装着可能な車種も存在し、近い将来には目的地を入力するだけで、ハンドルやアクセル、ブレーキ操作はもとより、危機回避等も全て車が自動制御する時代が訪れる、という話をかなり前に聴いた憶えがあります。

 一般家庭においては、更なるIHシステムの進歩により、自動調理だけでなく、火力や水量等も自動制御し、万一の際には家庭用火災警報器がスプリンクラーの役目を果たしてくれるようになるとか、ならないとか。

 辺りを見回せば、機械なくして生活は成り立たない状態になりつつある現代社会に私たちは生きているんですね。

 
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 しかし、人は機械ではない代わりに、機械を管理する重要な役目を持っている事をつい忘れてしまいがちです。なぜなら、いくらオートメーションだの、自動制御だのと言ってもそれを操作するのは、人自身だからです。事実、あわやJR福知山線事故寸前に及んだ運転士の安全意識の欠如や、北海道の旭川空港着陸前の山中で事故寸前だった、管制官の「失念」による指示誤りは機械ではなく、人間のミスに他なりません。勿論機械があったから大事に至らずに済んだ、あるいは乗務員のとっさの判断で危険回避できたのかもしれませんが、単に「考え事をしていた」「失念した」で済んでも、乗客は勿論、第三者から見ても「人命を軽視している」としか映らないでしょう。

 一方で人は、機械のように正確に、かつ際限なく動けるわけがありません。女工哀史」でなくとも、使用者は生産性や利益追求のあまり、労働者に長時間労働を強いる事もありますが、割増賃金を支払って済む問題ではありません。ややもすれば、労働力や生産性の低下に繋がり、ひいては労働者自身の健康を害する可能性すら考えられるのに、それでは全てを金で解決しようとする企業側の魂胆が丸見えです。

 仮にそれらをクラフトワークのメンバーが予測、警告していたとしたら、恐ろしき先見の明を持っている事になりますよね。

 ただひたすら「マン・マシーン、マン・マシーン・・・」と呪文のように続けているうちに、「人」だか「機械」だか判別すらつかなくなり、最終的には機械なくして社会はあり得ない、という一種の「洗脳」に侵された気分に陥りそうです。

 それでも、あえて言いましょう。
 あなたも私も、生身の人間である、と・・・。

 

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