IDOL TRIBUTES(Vol.18)「小柳ルミ子①・ひとり囃子-"祇園祭"より-」
平城遷都1300年祭も大盛況のようですが、7月と言えば・・・京の都で1ヶ月間に亘って繰り広げられる祇園祭の月でもあります。洛中を歩いていると、祇園囃子の練習風景や準備の様子があちこちで見られ、祇園祭一色に染まっているのが分かります。もしかすると約2週間後に控えた、メインの山鉾巡行と平城遷都祭をセットで周る、という計画を立てられた方もおられるでしょうか。くれぐれも暑さ対策は万全になさってください。
そんな事を考えていると、小柳ルミ子(現・rumico)の「ひとり囃子-"祇園祭"より-」を思い出しました。
彼女もいい歳なのに、アイドル扱いか?と思われるかもしれませんが、その昔「アイドル3人娘」と呼ばれた時期もあったんですよ・・・って言ってる私自身の年齢もバレバレかな。
☆小柳ルミ子:「ひとり囃子-祇園祭より-」
それはさておき、この曲は「わたしの城下町」から約3年後の1974年6月にリリースされた、12枚目のシングルです。
山鉾巡行の様子から引き込み、前年の祇園祭には彼と2人で揃いの浴衣を着て出かけた、楽しかった夏の思い出が走馬灯のように彼女の脳裏を過ぎっている様子がありありと描かれています。
ところが彼女の我侭が原因だったのか、彼と繋いだはずの手は宵山の人出と祇園囃子に紛れ、儚くも消え去ってしまいます。自分ばかりか都をも捨ててしまう、あんなヤツなんか・・・と腹の底で怒り心頭状態だったのかもしれません。という事は、彼女は「都人(みやこびと)」で、彼とはいわゆる遠距離恋愛だったのかもしれませんね。
だから今年はひとりで祇園祭に訪れ、コンチキチン・・・と鳴り響く祇園囃子を聴きながら、センチメンタルな想いに浸っているのでしょう。賑やかな祭りの雰囲気とは裏腹に、孤独の海に投げ出されたような、辛く重い悲しみをひとりで背負いながら・・・。
それにしても、不思議な事に何故か京都を舞台にした曲の多くは、センチメンタル・ジャーニーをモティーフにした物が多いですよね。例えば♪京都大原三千院・・・の歌い出しで有名なデューク・エイセスの「女ひとり」、ベンチャーズが手がけた事で知られる、渚ゆう子の「京都慕情」、故・河島英五氏の「泣きぬれてひとり旅」、長渕剛の「雨の嵐山」等・・・。
・・・京の都は、センチメンタルが似合うのでしょうか。
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