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SPECIAL TRIBUTES for ”村下孝蔵(Ⅱ・ゆうこ)” ~Dedicate to late her~

 こちらも随分ブランクが空いてしまいましたが、久々にアップします。
 偶然にも今日が彼の命日にあたるとの事で、何かしらの因縁めいたものがあるのかもしれません。

 今回は、またも個人的な想い入れで恐縮ですが、「初恋」の前作にあたる1982年4月にリリースされた4枚目のシングル「ゆうこ」を取り上げます。

☆音源メイン・ヴァージョンはこちら

 タイトルに名前が入ると、大体曲中にも出てくるのが通例ですが、この曲には一切出てきません。そんな所は「初恋」に繋がる、はにかみ屋?ながらも「ゆうこ」という女性に対する彼の感情であったり、真摯な態度が見えてくるようです。

 さて、冒頭で「個人的な想い入れ」と記した理由をこれからお話します。
 実は、私にも「ゆうこ」という名の女性の知人がいました。正確には、私が社会人としての第一歩を踏み出した、その会社にいた先輩が「ゆうこ」さんでした。30代半ばとは思えない端正な顔立ちで男性社員の間でも人気が高かったようです。私は村下孝蔵のように、どちらかと言えば陰から秘かに見つめる程度の事しかできませんでした。

 4年ほど経って、私は他支社への転勤が決まり、その挨拶に伺うと「ゆうこ」さんも社内異動で偶然にも私と同じ部署の担当になったとの事で、初めて話が弾みました。更に阪神・淡路大震災後、互いに同じ市町村に引っ越す等、まるで話を示し合わせたかのような偶然が続き、そんな話で盛り上がるケースが多かったですね。

 それからまた数年後、「ゆうこ」さんの昇任が決まり、他支社へ転勤した、という話を風の噂で聞きつけたのですが、私は業務多忙でお祝いにも駆けつけられませんでした。
 そんな時、偶然帰り道の電車の中で、私は「ゆうこ」さんを見かけました。ところが、サラサラのイメージだった彼女のヘア・スタイルは(表現が悪い事をお詫びしますが)、まるで優等生が不良少女になったかのように全体にパーマがかかっていたのです。昇任によるストレスからか、嘗ての明るい表情は失せ、暗く疲れた様子でした。声をかけようにも少し離れていたため、彼女の変貌ぶりにただ驚かされるばかりでした。

 その後、暫くは新業務に没頭せざるを得ない日々を送っていた、ある日、同僚から電話がかかってきました。

 ・・・「ゆうこ」さんが持病で亡くなった、との知らせでした。
 衝撃のあまり、私は茫然自失状態に陥ってしまい、仕事も手につかなくなりました。
 何としてでも通夜、葬儀に出席せねばと思っていましたが、誰からも許される事なく、ただひたすら心の中で「ゆうこ」さんのご冥福を祈ると同時に、出席できない事を謝罪し続けました。

 あれから10年以上経ちましたが、今を思えば、どうしてあの時声をかけられなかったのか、自分を責め続けています。そんな事をしたって、「ゆうこ」さんは帰って来ない事も分かっているのに・・・。

 本当に個人的な内容で、申し訳ありません。
 でも、こうしてカミング・アウトする事で、少し気持ちが軽くなったようにも感じます。

 R.I.P。。。



 


 

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