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新春上洛日誌~平成弐拾弐年編・其之五「霊山社参詣之段」~

新春上洛日誌

 東大路を再度上がりおる時、何ぞ忘れておる事に気づき、法観寺を南に見ながら路地を抜け、「維新之道」を上り行く。かも長き急勾配が坂にて、道中息切れしさふになりつつも、更に上った所業に「霊山社」あり。

 正しくは霊山護国社と言ひ、天下に点在せし護国社と同じくせし物と思わるる。こが地に坂本龍馬及び中岡慎太郎が墓ありし事にて知られ候。折りしも本年、国営放送にて空想物語が放映せしとあれ、身共も気になり申す社也。

 ところが、いかが申す訳や、社には参詣せし者の姿なきや。かは如何なる事かと傾けつつ、本殿にて参詣を済ませ、境内にある戦没者慰霊碑に弔意を示し、暫し休み候。此処にも「歴女」と思しき女人がひとり、執心に物書きし候。
 
 さらば、肝要が龍馬が墓、境内にござらぬか。馬手奥を眺めるに、何ぞ歓声とも喚きとも知れぬ声、辺りに響き候。眼を凝らし見ゆるに、九拾九折が霊山坂を上りし数名の姿、見へ候。売商い所らしう建物に近づき、身共は驚きまいた。龍馬を墓参するためが参詣料を徴収致しおるではござらぬか。
 
 然るに霊山坂を上りおるは、皆の衆、龍馬が墓参者也。確やに墓石を削りて持ち帰りし者、悪戯をせし衆生が増へし故の策であらうが、維新之坂、徒歩にて上り、更に霊山坂を上るは、身共には労苦の沙汰也。従ひて社入り口にて霊山に向やり、無沙汰の詫びを込めて拝礼し、再度維新之坂を下り行き候。


(其之六に続く)

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