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現在・過去・未来・・・「時代」で時代を探る?"私的"クロニクル

 またも大きく出てしまいましたcoldsweats01
 今回は「時代」をテーマに"三流"なりの「時代考証」を語ってみたいと思います。と言っても"歴史もの"ではありませんので、ご注意ください。

one中島みゆき

 「時代」を語る時、まずは中島みゆきを避けて通れないでしょう。
 1975年のデヴューから2枚目のシングルにして大ヒットとなったばかりでなく、数多くのアーティストによりカヴァーされ、今なお歌い継がれている点を踏まえても、いかに名曲であるか、今更語るまでもありませんね。ちょうど高度経済成長期を迎え、オイル・ショックを経た後にようやく生活が安定し始めた頃です。
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 ただ歌詞をよく見てみると、単に時代を顧みるというよりは、寧ろ限られた人生の中で様々な人との出逢いや別れの繰り返し(おそらく、ここには男女間の恋愛も含まれていたのかもしれませんが)により時代は巡る、とやや達観しているようにも思えてきます。

 勿論、「100年に1度の大不況」と言われている現代社会に対しても、いずれは長いトンネルを抜けて明るい時代が必ず訪れ、後年に「あの頃は大変だったよなあ」と互いが苦労した"ひとつの時代"を振り返れる時がやってくる、とも言えるでしょう。その意味では、リリース時期は古くても、キャパシティが大きいというか、あらゆる年齢層に受け容れやすい曲だと思います。


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 中島みゆきの「時代」から、約25年後。平成という新たな時代を迎え、バブル崩壊の後、若くして?「時代」を語る男達が登場しました。「」です。「A・RA・SHI」でセンセーショナルなデヴューを果たした彼らは、6枚目のシングルでどういう「時代」を語ったのでしょうか。

 嘗てのジャニーズ系アイドルにはなかったラップのリズムに乗せて、軽薄短小、かつ何でも簡単に入手できる飽食の世の中において、何をするにも大切なのは自分のハート、と強調している点が見逃せませんね。言うなれば、自己責任が問われる「時代」になった、と捉えるべきでしょう。ただ、そんな時代でも決して夢を忘れてはいけない、夢に向かって明日(未来)へ向かって進もう、というポジティヴな部分も盛り込まれているようです。


three上松秀実

 私がこのネタをアップするきっかけとなったのは、上松秀実の「時代」の影響によるところが大きいですね。
 因みに上松秀実(うえまつひでみ)は昨年(2008年)「Dear my friends」でデヴューした、佐渡島出身のシンガーソングライター。「時代」は今月リリースされた2ndシングルです。嵐の「時代」から経過する事、約10年近く。今度はアメリカのサブ・プライムローンに端を発する「平成の大不況」が襲ってきました。

 重厚なイントロに続いて、"自分"の生まれた世の中(=時代)に対するアンチテーゼや喜怒哀楽を織り交ぜ、自分の周囲をいろんな方向から描きつつ「こんな時代」でも歌に想いを込めて前向きに生きていこうと決意表明しているようです。そして、聴く者に対し「あなたは何ができるのか?」と問いかけ、余韻を残してエンド・ロール・・・。ノリだけで捉えると軽々しく感じられるかもしれませんが、メッセージ性は強いと思います。ただ、考えようによっては"インディヴィジュアリスト(個人主義者)"の象徴とも言える表現であり、悪く言えば"自己中心的"に思えなくもないですね。


 時代は巡ると言った中島みゆき、自分のハートを大切にして明日へ向かって生きよう、と言った嵐。そして現代社会に半ば悲観的になりつつも、歌を歌って生きていく"自分"を語った上松秀実。三者三様の「時代」から、あなたは何を見出せたでしょうか。
 
 次の「時代」を語る人物が現れるのは、果たしていつなのか?また、その人物はどういう「時代」の捉え方をするのでしょうか?

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コメント

やっと辿り着きました。
すみません。遅くなりまして。。。

「時代」と一言で言ってもいろんな状況があり。
哀しいかな、時代は選べない。
良くも悪くも、そこで生きていくしかないわけで。
無理矢理こじ開けてでも、切り開いてゆくか、
はたまた、ある程度流されつつ、その中から自分の道を選んでゆくのか、
人それぞれ。いろんな道があるもの。

ただ、「疫病が流行る」ような出来事があると、やはり健康であるということはありがたい。
ただ、どんな出来事も、悲観して涙にくれるよりは、強く戦ってゆく力があれば、時代を生きてゆく意味がある気もする、かな?(笑)

投稿: ふろあ | 2009年5月 1日 (金) 12時17分

 ふろあ様、半ば強制してしまい申し訳ありませんでした。とは言え、私には語れそうにない、ふろあ様独特のヒューマニズム溢れるコメントに感謝、感激、雨、霰状態ですhappy01

 現代社会を生きていく以上、情勢等はどうあれ、正面から向かい合わないといけません。しかし、自身の生き方は人や時代が決めるものではなく、そこには自己責任が発生する部分もあります。アドヴァイスを受けたり、やむを得ない状況におかれている場合でも、最終的には自分自身が決める事、というわけですね。逆に自分を見失ってしまっていても、その原因は全て社会が悪いためなのか、と言えばそうではない、と。自己責任も存在するけれど、常に前を向いて進んでいけば活路が開かれる・・・その意味では水前寺清子の「365歩のマーチ」の如く、押して退いての繰り返しで結果的には前進している、というのが一番しっくりくるかもしれませんね。ただ、ヒットした当時と現在では時代が異なりますから、若い世代にすれば、上松秀実の「時代」に共感を覚えるかもしれませんね。

 かなり哲学的、宗教的な意味合いを含みますが、要は自分自身の中に「人生の目標」を刻みつけ、ひたすらそれに向かって努力、邁進すれば、何らかの方向性が見えてくるのでしょうね。時には立ち止まらねばならない事があっても、それは試練と捉えるべきで決してネガティヴ思考に奔ってはいけない・・・今回取り上げた「時代」の深読みかもしれませんが、それぞれの曲には暗にそんな想いが込められているのでしょうね。

 内容がずれているかもしれませんが、ふろあ様にまたも大切な事を教わりました。毎回ありがとうございますm(_ _)m。後ほどお礼に伺います。

投稿: 傷心の少年 | 2009年5月 1日 (金) 20時11分

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